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歯科治療におけるリスク・副作用について
当院では、患者様に安心・納得して治療を受けていただけるよう、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)を徹底しております。すべての歯科治療には、メリットだけでなく、避けることのできないリスクや副作用が存在します。
以下に、各治療法における一般的なリスクと副作用をまとめました。内容を正しくご理解いただいた上で、ご不明な点やご不安なことがございましたら、いつでもお気軽に医師・スタッフまでご相談ください。
インレー(つめ物)
過度な衝撃や噛み合わせの変化により、欠けや脱離が起こる場合があります。また、稀に二次虫歯が発生するリスクがあります。金属製の場合は金属アレルギーのリスク、セラミック製の場合は強い衝撃による破折の可能性があります。
クラウン(かぶせ物)
歯を削る量が多くなるため、治療後に一時的にしみたり痛みが出たりする場合があります。経年劣化による変色や、噛み合わせの変化に伴う脱離・破損のリスクがあります。土台となる歯の状態によっては、将来的に再治療が必要になることもあります。
ラブリエ(La Briller)
従来のベニア治療に比べ歯へのダメージを抑えられますが、接着後の噛み合わせの負荷により、稀にチップ(欠け)や脱離が起こる場合があります。また、元の歯の色が非常に濃い場合は、シェルの薄さゆえに期待通りの白さが得られないケースがあります。装着直後は一時的に違和感が出ることもありますが、通常は数日で馴染みます。
入れ歯治療
装着初期は違和感や喋りにくさ、痛みを感じることがあります。食事の際に食べかすが挟まりやすく、毎日の清掃を怠ると口内炎や残存歯の虫歯リスクが高まります。また、加齢による顎の骨の吸収に伴い、定期的な調整や作り直しが必要です。
インプラント治療
外科手術を伴うため、術後の痛み、腫れ、出血、神経損傷による痺れのリスクがあります。術後のセルフケアや定期メンテナンスを怠ると「インプラント周囲炎」を引き起こし、脱落する可能性があります。また、自費診療(自由診療)となります。
成人矯正
矯正装置による痛みや不快感、口内炎が生じる場合があります。歯の移動に伴う歯根吸収や歯肉退縮のリスク、また治療後の保定装置(リテーナー)の使用を怠ると後戻りが発生します。適切なブラッシングを行わないと虫歯や歯周病が悪化しやすいです。
小児矯正
成長発育を利用するため、本人の協力度(装置の装着時間等)により効果が左右されます。装置による違和感や一時的な発音のしづらさがあるほか、生え変わりの状況により治療期間が延長する場合があります。成人矯正への移行が必要になるケースもあります。
PMTC・ホワイトニング
PMTCでは一時的に歯がしみることがあります。ホワイトニングは薬剤の影響で歯がしみる(知覚過敏)症状が出ることがありますが、通常は数日で治まります。効果には個人差があり、色の後戻りがあるため、白さを維持するには定期的な施術が必要です。
虫歯治療
深い虫歯の場合、神経まで達していると治療後に痛みやしみる症状が出る、あるいは抜髄(神経を取る)が必要になることがあります。再発(二次虫歯)を防ぐためには、治療後の徹底した口腔ケアと定期検診が不可欠です。
歯周病治療
治療過程(歯石除去等)で一時的に歯肉の腫れや出血、冷たいものがしみる症状が出ることがあります. 重度の場合は外科手術が必要なこともあります。生活習慣の改善や継続的なメンテナンスが行われない場合、症状が再発・進行するリスクがあります。
ガミースマイル治療
外科手術を伴う場合、術後の痛み、腫れ、内出血のリスクがあります。ボトックス注入等の場合は効果が一時的(数ヶ月)であり、継続的な施術が必要です。また、元々の骨格や筋肉の強さにより、期待通りの改善が得られない場合があります。
歯ぐきの審美的治療
レーザー治療や薬剤塗布により、一時的にヒリヒリとした痛みや歯茎が白くなることがあります。歯肉整形の術後は腫れや出血を伴う場合があります。喫煙などの生活習慣により、除去したメラニン色素が再沈着するリスクがあります。
注射・点滴療法
注射部位の痛み、赤み、腫れ、内出血が起こることがあります。体質により、アレルギー反応や発疹、一時的な低血糖症状、めまい等が生じる場合があります。特定の疾患をお持ちの方や内服薬がある方は、事前に医師への相談が必要です。
口腔がん検診
視診や触診、蛍光観察装置による検査は確定診断ではありません。異常が疑われる場合は大学病院等の専門機関での精密検査(生検など)が必要となります。検診ですべてのがんを100%早期発見できるわけではない点にご留意ください。
酸素ルーム
気圧の変化により、耳抜きがうまくできない場合に耳の痛み(航空性中耳炎のような症状)を感じることがあります。閉所恐怖症の方、風邪等で耳抜きが困難な方、インスリン投与中の方は利用できない場合があります。利用中に耳の違和感があれば減圧が必要です。
静脈内鎮静法
術後、ふらつきや眠気が残るため、当日の自転車・自動車の運転はできません。稀に血圧低下や呼吸抑制、アレルギー反応が起こるリスクがあります。全身状態によっては適用できない場合があり、事前の問診と術中の厳重なモニタリングを要します。
SPP・SLP・FNAP
使い始めは顎の関節の違和感、歯の痛み、唾液分泌量の変化が生じることがあります。長期間の使用により、稀に噛み合わせの変化や歯の移動が起こるリスクがあるため、定期的な歯科医院での調整と経過観察が不可欠です。重度の歯周病や残存歯が少ない場合など、お口の状態によっては適用できない場合があります。
